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表具技術の実演

ちょっと本格的すぎる表具技術の実演を開催しました。
遊びに来てくださった、ほかの表具師さんからも、ここまでやってるとは!とのご感想いただきました。

「酸化還元反応」を使ったカビ取り。

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今回は、長時間たくさんの方に見ていただけるようにと、
筆で薬品をつける作業をしましたが、普段は筆で和紙を傷めないよう一気に薬品に浸すそうです。

さて、もう一つの実演が、裏打ち作業。
紙や布地の補強、矯正をするための、基礎作業です。
「肌裏・増裏・中裏・総裏」というそれぞれの工程があり、一つの工程が終わると養生させます。
そのため、ひとつの掛け物で一連の作業を見ていただくことができないため、
表具師さんに無理を言って、それぞれの工程を実演できるように、いくつかの掛け物を準備していただきました。

「風が敵」にもかかわらず、半分屋外の土間に沿ったヘヤで実演してもらったもんだから、
風で和紙がひらひらしてしまい、作業がしづらい、しかも、ちょっと暗いという状況で、やっていただいてます。
(職人さん、ほんとすいません。)

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丸包丁、登場。

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種類の異なる刷毛があるのわかりますか?

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糊刷毛、撫刷毛、打刷毛といって、それぞれ役割が異なります。
刷毛って”塗る”ためのもと思ってしまいますが、裏打ち作業には和紙を”打ち込む”作業があり、
そのための大きく分厚い刷毛があります。

そんなこんなで、丸一日、本紙をいかに掛け軸として仕上げていくのか、
工程の一部を実演していただきました。
これでも、ほんの一部。
掛け軸は一日では完成せず、一幅に3ヶ月、もしくは、それ以上必要なときもよくあるのだとか。

本紙、補強に使う和紙、布地などそれぞれの特徴を考慮し、一つの作品として成り立つための
美術知識やセンスなどなど、ちょっと一筋縄じゃいかない職人技を堪能できた一日となりました。

普段、なかなか見られないということもあり、じっくり見てくださった方もいたり、
表具師さんによる、掛け軸の扱い方講座が突然開催されたりと、いい交流会になっている時も。
ご来園くださった皆さま、慣れないところで実演してくださった表具師さん、ありがとうございました。



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プロフィール

金沢湯涌江戸村

Author:金沢湯涌江戸村
江戸時代の加賀藩ゆかりの場所に立てられた民家を移築保存し、展示している野外民家博物館です。
金沢駅から車で40分ほど離れた湯涌温泉郷にあります。
里山と古民家をぜひお楽しみ下さい。

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